巣子の森とは?
 「巣子の森」とは,国道4・282号線沿線の岩手県盛岡市茨島陸橋から滝沢村砂込までの約6kmの間にあるアカマツ,カラマツを中心とする並木(この並木は「巣子の松街道」という愛称がつきました)とその周辺の樹林のことを指しています。

 「巣子の松街道」は全国でも第一級の規模といえる見事な松並木で,岩手県の「環境緑地保全地域」や盛岡市の「盛岡百景」として指定されています。
 この樹林帯は隣接する牧草地,背景の丘陵,そして秀麗な岩手山が大変よく調和している景観となっています。古くからの街道の歴史を感じさせる風情,そして周辺は公的な研究機関を配した閑静なたたずまいで,豊かで美しい四季の姿が地域に潤いをもたらしています。
 このため,宮沢賢治や石川啄木もその作品中で,この並木を取り上げています。
 このような地域の自然的,文化的な財産である並木について,さらによりよくしていくために,また将来へ受け継ぐために息の長い活動としていきたいと考えています。